〜〜ルナスターが怪力になった要因とその経緯〜〜

 

 

 

・ルナスターの母が彼女を身篭った際(この時、身篭っている事はまだ知らない)、夫とある殺害依頼を受ける。

依頼人は魔術師連盟の使い、消去対象は、“”。

“鬼”は昔、東方にある国々で残虐の限りを尽くし、人や動物に化けて逃げて来たのだという。

 

 

・“”の名は“羅刹”。 何をも砕く強大な怪力を持ち、何物にも化ける能力があるという。

その変幻自在で非道な“”の血が魔術の実験として上が欲しているので協力してほしいとの事だった。

(生け捕りはしないのかと聞いたが、上は生け捕りは無理だと判断し、せめて血だけでも、との事のようだ)

使いの魔術師と派遣された結界や封印術の得意な者達を集めた12人で“”の動きを止めている間に殺して血を奪ってほしいと頼まれた。

殺害の内容は問わないが、出来るだけ回収しやすいように派手には撒き散らさないでほしいとの事。

 

 

その依頼を受け、“”の潜伏場所へと二人は向かい、“”と対面。 

同時に魔術師達の封印と結界により、油断していた“”の動きは封じられ、殺害は成功。 血を回収した。

 

 

だがその際、母は返り血を少し肌に浴びた。気づいて拭き取ろうとした時には既に消えていた。

”の魔力が帯びたその血は胎内のルナスターへと入り込んだ。

”が最期に自分を別の器に移ろうとした無詠唱の術によるものだが、不完全だった為それは叶わなかった。

代わりにその不完全さによってルナスターに“”の血が混ざり、“”の持つ怪力を得た―――――

 

 

 

両親が知ったのは身篭ったのを知った時。その為ラビエラには妹が出来た事を伏せ、療養という形で母が郊外の別荘で育てることになった。 

生まれた彼女は昔も現在も、“”の血が流れている事を知らない。

ラビエラは母から聞いて知っている。ルナスターを救出した際も、彼女が檻や壁を蹴りだけで壊す等、その力を見ている。

ルナスター自身にこの事を告げるのは、もう少し成長してから、と思っていた。

 

 

しかし、『紅し夜』にて、ルナスターはその血を覚醒させ“”となり、暴走。活性化した森の魔物達をほぼ狩り尽くしてしまう。

何とか止めるも、この事をきっかけに後にラビエラはルナスターに“”の血が流れている事を告げる。

 

しばらくの葛藤はあったものの、“”である事を受け入れ、“”の力をコントロール出来る様にと精神の鍛練をするようになる。

 

 

 

 

”になった時は身長が20cmほど伸び、灰色の前髪の下に小さく角が生える。

身体能力が上昇、溢れ出る生命力による術の行使が可能となる。

常に狂戦士状態で、同じガチモードのアーシェか姉であるラビエラにしか彼女を制御できない。

 

発火する条件は大量の魔力が注がれる事と、紅い月である事。 陰の力が紅く染まる時は魔の者の力が活発になる為。

 

 

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